~学校というチームで実現する改革~
教職員の働き方改革支援
子どもたちの学びの場である小学校。当校は宅地開発が進み児童数も急増する中にあって、小学校をめぐる課題は複雑化し、教職員の皆さんのタスクは増大しているそうです。
ご相談頂いた課題 | 小学校の置かれた状況はここ10年で大きく変化し、教職員の労働時間は増加し疲弊感も生じてきているそうです。その中で働き方改革を学校として推進していくにはどうすればよいかとご相談をいただきました。 |
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私たちのサポート | チームとして実効性を高めるための継続的な支援 |
対話による共通理解と違いの抽出
世代も多様な約30名の教員の皆さんの仕事の様子を伺ったうえで、まずは現状の働き方についての思いや考えを相互に理解する場が必要と考え、匿名アンケートを実施し、その結果をもとに対話型のワークショップを開催しました。
ワークショップでは、働き方を改革するために必要な、「目的思考で考える」、「優先順位を定める」という点を中心に対話と意見集約を進めました。
この機会では働き方を進めるフレームの理解までをゴールとし、継続的に情報提供や支援を続けていくことになりました。
チームの理想と事実から何をやるかを決める
初回から期間が空いての第2回のワークショップ。
教員の皆さんと小学校のグランドデザインをあらためて振り返り、自分たちが大事にしたい点を確認しました。
その次に、学校の置かれているマクロの社会的な環境、ミクロの地域における環境、学校をめぐる諸制度の現状を確認しました。
学校に関する制度を確認していくと、教職員がやるべき業務、いつの間にか学校が担うことになった業務、やるべきではあるものの進め方に改善が必要な業務などが見えてきました。
この2つのギャップを踏まえて改革を進めるための方向性を対話していただき、自分たちのありたい姿を実現するうえで重点的に取り組みたいことについて議論を進めていきました。
オンラインならではの対話と合意の場をデザインする
3回目のワークショップは、コロナ感染症の拡大のため、オンラインでの開催となりました。
ラーニングプラットフォームのUMU(ユーム)を活用して、アンケートやグループディスカッション後のコメント集約を実施しました。
教職員の働き方改革を進める上で、①職場で進めること、②保護者に協力を求めること、③行政に提案すること、④地域に提案することなどについて視野を広げながら、改革の実践について考えていきました。
3回のワークショップを通じて、学習指導要領の改訂という大きな変革とともに、コロナ禍の影響を受けて、教職員のあり方、やり方も複雑性が増していると実感させられます。
先生方の望む子供たちとの向き合い方、貢献のしかたを実現できるよう今後も支援していきます。