パーソナルベースリーダーシップ
以下の内容は、オンラインサロン内で投稿・対話している記事を一部抜粋したものです。
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大きな成果をあげるリーダーの持つ、共通の資質を見つける
20世紀初頭のリーダーシップ研究は、共通の資質を見つけることに焦点が当てられていたそうです。
その研究によって、
☆リーダーシップは生まれ持った力である(先天的な資質による)
☆リーダーシップは、限られた人の持つ力である
という考え方が広まっていきます。
※実際の研究結果でそれが示されたというよりも、研究結果を誤認した解釈が広まってしまったようです。
そもそも、最初の問いが「大きな成果」「共通の資質」とあるので、
「特定の人」という考えになる。
それが「特別な人」「先天的な資質を有した」となってしまうのもわかる気がします。
特別な人のみが持つ、特別な能力。
それが、初期のリーダーシップ論でした。
※後天的に身につけることができる資質だという考えももちろんありました。
リーダーに求められる資質は、フォロアーの状態によっても変わるのでは?
リーダーシップに関する研究が進む(枝分かれする)中で、フォロアーに注目した研究も増えていきます。
新入社員のように、多くのフォローを必要とする人もいれば、
ベテラン社員のように、自分で考えて自分で動きたい人もいる。
フォロアーの成長段階によって、とるべきリーダーシップは違うよね?
という話です。
これは、係長や課長など、何人かの部下(≒フォロアー)を持ったことがある人であれば、実感するところだと思います。
もっと突っ込んで考えると、人はみな違います。
一人ひとりが異なる性格で、異なる知識や経験を有し、それぞれの個性を持って生きている。
という前提に立った時、その異なる個性に合わせた接し方が必要になる。
さらに、フォロアーに焦点を当ててみると、ある特定のリーダーのみが
目的・目標達成のための影響力を発揮している
わけではなく、
リーダーもフォロアーも、強弱はあれど、それぞれが影響しあっている。
そのような発見から、様々なリーダー像が生まれて今日に至ります。
でも、冷静に考えると、
スティーブジョブズも、渋沢栄一も、松下幸之助も、その人に焦点を
当てるのではなく、その人を支えた人たちに焦点を当てると、
一人で偉大な成果を成し遂げたわけではないことに気づきます。
多くの人がそのリーダーを支え、時にはリードしながら前に進み、
結果として歴史に名を刻むような成果をあげることになった。
なので、目立つ「誰か」ではなく、「みんな」を観ることが、
リーダーシップを考えるうえで大切な視点なんだと思います。
自分の個性に合ったリーダーシップを、それぞれのタイミングで発揮する
人はみな、違う。その違いに優劣があるのではなく、強みとリスクがあるだけだ。
状況によって、自分の状態によって強みになることもあれば、問題を引き起こしてしまうリスクとなる場合もある。
でも、それは優劣ではない。
その前提に立った時、見えてくるリーダー像があります。
それは、
チーム全員がリーダーであり、フォロアーでもある。
自分の個性に合ったリーダーシップを、それぞれのタイミングで発揮する。
というものです。
私たちは、多様な存在であり、自分と同じ人は一人もいない。
なので、自分らしいチームへの関わり方がある。
先頭に立って皆を引っ張ろうとする人もいれば、
後方支援に回って、皆の背中を押す人もいる。
チームにユーモアを提供してくれる人もいれば、
難題に挑む勇気を与えてくれる人もいる。
そんなイメージです。
このサロンでは、誰しもが自分らしくリーダーシップをしていくための気づきや機会を提供していくことを目指しています。