経営者と後継者、リーダーシップスタイルの違いを活かす

当社のコンサルティングの事例では、事業の承継を支援することも増えてきています。
その際に大事にしているのが経営者とその後継者が自己の「らしさ」を活かすリーダーシップスタイル。

事業承継の場面においては、経営者と後継者それぞれのリーダーシップスタイルを理解し、そのスタイルが発揮される組織運営になっているのか、お話しを伺いながら探っていきます。

例えば、現経営者はご自身の信念に忠実である反面、頑固にみられることもあったり、社交的である一方で意思決定が性急である。
後継者は周囲の意見に協調的である反面、優柔不断と思われたり、落ち着いて慎重に意思決定できるものの、あまり社交的な場を好まない。

それぞれの特性が、双方にとっては理解できない状況にあって、摩擦を生んでいるケースもあったりします。

そのようなとき、私たちは、経営者や後継者との対話を通じて、個性から見える強みとリスクの言語化を支援しています。Facet5やエニアグラムといった行動特性を理解するツール、モデルを活用し、客観的であると当時にビジネスの場で実践にすぐに反映できるようサポートしています。

そして、ビジョン、ミッション、価値観の再定義を後継者の視点から進め、従業員が共感し、参画する組織文化の構築をサポートします。具体的には、ビジョンやミッションの共有ワークショップを通じて、従業員の皆さんの納得感を増やすプロセスを進めていきます。

最終的には、事業戦略と事業計画における支援を通じて、現経営者と後継者双方に納得のいく支援を実現し、持続可能な成長への道を切り開いています。

ここまでのプロセスは一年などの長期に及ぶことも少なくありませんが、経営者・後継者や従業員のモチベーションの変化を定量化するなどして、進化を実感いただきながら進めていきます。

このような支援を通じて、後継者の方の自己理解が深まって落ち着いて経営業務に取り組まれている様子を伺えた時などは、私たちも嬉しく思える一場面です。

事業承継のテーマに限らず、また経営者であるかどうかにも限らず、ご自身のありたい姿を模索している場合には、お気軽にご相談いただければと思います。

2024/04/21
writer

堀田 誉

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