介護事業所の経営・組織力を強化する

人材開発

茨城県水戸介護事業所合同研修

茨城県水戸市内で、介護に関する事業を展開されている複数の事業所が合同で行う実践型研修会。

主な参加者は、経営者や経営幹部となっている。

ご相談頂いた課題 国の支援もあり、守られている感が強い。その影響もあってか、「自分たちの努力で何かを変えていく!」というような視点・感覚が弱いように感じている。経営者が成長することで介護事業所をよくしていきたい。また、業界として定着率が低いとよく言われるが、その一因は人を育てられる人がいないことにあると考えている。組織としての人材育成力強化を図りたい。
私たちのサポート オンライン(非同期)型の学習機会と、リアル・オンライン(同期型)のワークショップを組み合わせ、組織の課題を整理し、その解決策を立案・実行を支援していく。

第1回勉強会:テーマは「チームワーク」

どうすればチームワークが高まるのか?どうすればチームならではの成果が出せるのか?

その問いに関する答えを、様々なグループワークによる実体験を通じて考えました。

また、事前学習として、次のような考え方・フレームワークについても学んでいただきました。

  • チームが機能するまで(タックマンモデル)
  • 専門家の原則とジレンマ(部分最適と全体最適)
  • 成果の出るチームに欠かせない『心理的安全性』
  • 信頼関係を築くために必要な『共同主観』
  • チーム全員が信じるものとは?(ビジョン、行動指針など)

 

参加された皆さまからは、

今までチームワークに関して、感情論や想いだけで取り組んできましたが様々な知識を得ることで冷静に現状を分析することが出来、対策を練ることが出来ることをまなびました。日頃から、ミーティングなどで、スタッフ同士の自己開示、他者理解をできるような場を作り、職場内に話しやすい環境を作り、必要な時には、自然にお互い批判し合えるようにします。

専門家のジレンマについては常日頃より感じているテーマです。チームとして存続する中の専門性を考えた時、やはり必要な事は対話なんだなと改めて感じましたが、対話の中でも共同主観という捉え方をする事でより一層チームワークが生まれてくるという気づきがあり、対話をもっとしていきたいと思いました。

否定と批判は違う事に気づく事が出来た。自分の組織で批判し合えるチームをどう作り上げていくか、その視点を貰えた事は良かった。感情的反応と理性的対応について、常に意識して、自分で出来ているのか?その都度振り返りが必要だと思った。仕事だけでなく、家族やプライベートなど、全てにおいて実践していけたら良いなと感じた。

などのご意見を頂きました。

 

第2回勉強会:テーマは「リーダーシップ」

自分は、どのようなリーダーでありたいか?チームに対して、どのようなリーダーを求めるのか?

このような問いに関する答えを、様々なグループワークによる実体験を通じて考えました。第2回はコロナ禍ということもあり、zoomを活用したオンライン(同期)形式となりました。

事前学習として、次のような考え方・フレームワークについても学んでいただきました。

  • 自分らしさを生かしたリーダーシップ(パーソナル、ポジション)
  • 仕事の特性、外部環境の変化に応じたリーダーシップ
  • 自分が目指すリーダー、組織として求めるリーダー(対利用者と対社内での立ち振る舞いの違いなどを含めて)
  • そのようなリーダーをどうやって育てるのか?

 

参加された皆さまからは、

苦手なことを一生懸命にやろうとすることで非効率になることを多く感じていました。リーダーシップのシェアが出来ることで改善が出来ると理解できました。

リーダーはOneタイプではない。その場、その時に適したリーダーが有るべきなのだと改めて感じました。また、研修とはべつに、皆同じようにこのコロナと苦しみ戦って居ると改めて知り・・・。知ってはいたけど、生の言葉で聞けて、よし、頑張ろうと思いました。

自分が目指しているリーダー像と仕事の特性に合わせて求められるリーダーが違う事。コロナの影響により状況に合わせたリーダーシップを発揮出来る様にしていきたい。

 

などのご意見を頂きました。

第3回勉強会:テーマは「組織マネジメント」

組織を効果的に、効率的に動かすための仕組みづくりとはどのようなものか?

このような問いに関する答えを、様々なグループワークによる実体験を通じて考えました。第3回もコロナ禍ということで、zoomを活用したオンライン(同期)形式となりました。

事前学習として、次のような考え方・フレームワークについても学んでいただきました。

  • 意思決定法、権限移譲(メンバーを巻き込み、主体性を引き出す)
  • 情報共有(誰とどのような情報を共有するか、公開主義と秘密主義)
  • 適材適所(効率と育成、専任と複数担当制のバランス)
  • 人材育成(指導する土台づくり)
  • 自分たちの組織の課題はどこにあるのか?

 

参加された皆さまのアンケートや実践報告はこれからとなります。

これまで、事前学習としてオンライン(非同期)を3回。

事前学習を踏まえた対話・議論の場としてリアルを1回。オンライン(同期)を2回実施してきました。

介護や医療の現場で働くすべての方々に感謝すると同時に、そのような皆さまの組織力強化に役立てる機会となっています。
少しでもお役に立てるよう、引き続き取り組んでいきます。

2021/02/05
このページの一番上に戻る