行政評価プロセス改善 静岡市

(担当:伊藤)

2017年5月18日、静岡市役所にて、行政評価プロセスの改善ワークショップを実施しました。
皆さんは行政評価という取り組みをご存知でしょうか?
総務省 行政評価局では、行政評価制度を次のように定義しています。

行政評価

政策評価制度は、各府省が必要性、効率性、有効性などの観点から、所掌する政策について、自ら評価することであり、その結果は政策の見直しや改善に着実に結びついています。総務省は、この政策評価制度を所管する役所として、情報公表ガイドラインの策定や、租税特別措置に関する政策評価の導入などの新たな取組みを含め、各府省の行うべき政策評価の枠組み作りを進めています。また、各府省が行った政策評価について、評価のやり方や内容を点検しています。

総務省 行政評価局ホームページより引用

 

つまり、行政運営におけるPDCAサイクルのC=チェック・評価にあたるのが行政評価と言えます。

 

静岡市における行政評価

3次総では、政策は施策と、施策は事務事業と目標―手段の関係で結ばれ、主要事業の目標達成が施策目標の達成に、施策目標の達成が政策目標の達成につながり、最終的に分野の目的を実現するように設計されています。
静岡型行政評価制度は、この政策・施策・事務事業の3階層を連動させて評価する総合的な評価制度です。

静岡市ホームページより引用

第3次総合計画=Planにもとづいて実行=Doし、その結果を評価するのが静岡版行政評価となります。

PDCAにおけるPを何にするかは自治体によってさまざまです。年度ごとの予算計画をPとしている自治体もあるようですし、首長や部長クラスのマニュフェストをPとしているケースもあります。

 

効果的な行政評価とは?どうすればそれを実現できるか?

今回、弊社に課せられた命題がこれです。

行政に限らず民間企業であっても、PDCAサイクルがうまく回っていないことが良くあります。その理由を分析し、改善を支援していく中で、次のようなポイントが抑えられているかが重要だと実感しています。

  1. 目的が明確であり、ゴールイメージ(達成後の姿)が思い浮かぶ。それを実現したいという気持ちになる。
  2. 目的が明確であり、自分の存在意義を再確認できる。誰の、どんな役に立っているのか?がわかる。
  3. 目標が定量的・具体的であり、何をもって目標達成できたのか?を測ることができる。
  4. 目標が定量的・具体的であり、かつその測定法が確立されている。信頼できる数字である。
  5. 目標は、目的の達成に近づくものだとわかり、また今よりも成長することによって成し遂げられるものとなっている。現状維持や自然増のようなものになっていない。
  6. 目標は、他部門の目標と結びついている。他部門との利益相反や矛盾がない。
  7. 手段は、目的・目標達成につながっていることが分かりやすく表現されている。
  8. 手段は、その手段を選んだ根拠・前提条件が明確であり、前提条件が変われば違う手段を選ぶことが共通認識となっている。
  9. 手段は、たくさんの候補の中からより評価の高いものが選ばれている。
  10. 手段を選ぶ基準・方法が明確となっていて、関係者(目的・目標・手段の影響を受ける人)の間で合意されている。

 

理屈はいろいろありますが・・・

先に挙げたように、PDCAサイクルを回すにはいろいろなコツがあります。しかし、実際にPDCAサイクルを支援していくと、このような理屈ではない課題によって回転が妨げられていることも良くあります。

例えば、計画の執行責任を有する経営層と、それを評価する側(株主など)で意見が合わず、感情的な対立となってしまっているようなケースです。

そのような場合、理屈や理論ではなく、

いかに感情的に納得するか?

わだかまりを解消できるか?

大切にしたい価値観を共有できるか?

などが重要です。

 

人は理屈だけでなく、感情で動くことが多いものです。

今回の取り組みにおいても、理屈・理論的な視点からの支援は無論のこと、感情的な側面からの支援(対話の場づくり、コンフリクトマネジメントなど)も念頭におきながら進めています。

非常に大きな組織において、10年先を見据えた計画の達成を支援する今回の取り組みは、日々様々な気づきがあります。今後、少しずつその気づきを共有していきたいと思います。

ページトップへ

Menu