2019年度人材マネジメント部会 第3回研究会

(担当:伊藤文章:五十嵐)

こんにちは。Co-Labスタッフの五十嵐です。

だいぶ時間がたってしまったのですが、7月17日・18日に2019年度人材マネジメント部会の第3回が行われました。

(これまでのレポートはこちら 第1回前編中編後編、第2回本編番外

 

今回は、普段は全国4カ所の会場にわかれている参加者全員が集まる1泊2日のワークショップです。

全96の市町村から約300名が一同に集う様はなかなか壮観でした。

私は初日のみの見学で、講義が中心という内容だったため、今回はちょっと視点を変えたところをお伝えしたいと思います。

 

今回おこなわれた試みで、参加者の皆さんにそれぞれのご当地の”おやつ”を持ち寄っていただく、というのがありました。

6時間におよぶワークショップの合間に数回やってくる休憩時間に、全国各地のご当地モノを楽しみながら会話のきっかけにしてもらおうという幹事団の配慮によるものです。

もちこまれたお菓子とパンフレットなどをいざ並べてみるとこのとおり。

直前の告知だったにも関わらず、ズラリと全国各地のご当地おやつ(お酒も!)が並びました。

 

▲茨城県常総市は”うまい棒”のメーカーがあるところ。さすがに大人気でした。

▲山梨県の甲州市や甲府市からはワインを。夜の懇親会でいただきました

    

▲神奈川県川崎市のパンフレットはちょっとスタイリッシュ

 

私自身は、前職で地方のリゾート施設に勤めており、しかも広報という立場だったため、ご当地のPRというのは大切なミッション。

今でも友人への手土産を何にするかは無駄に神経を使います。

そんなこともあって、肝心のレポートそっちのけでお菓子を並べるお仕事をお手伝いしてしまいました(笑)

 

こうして並んだものを見てみると、なるほど!と思うことがあります。

ひとつは、こうしたところからPRに対する熱量を感じられること。

 

ノボリや動画まで持ち込んでアピールするところ

▲熊本県合志市は動画も。住みよさランキングで九州1位に選ばれたそうです

 

「ダメですよ」と伝えていたにも関わらずそれを押してナマモノを持ち込むところ

▲新潟市から持ち込まれた枝豆。新潟が日本一の枝豆王国とは知りませんでした(参考

▲長野県山形村(山形県ではない!)から持ち込まれたブルーベリー。粒が大きくて好評でした

 

これからの時代は、どこの部署も「PR」は重要な任務です。

全国100の行政が集まる機会となれば、いやがおうにも負けたくない気持ちが働くのか、直前まであれこれと目立つ場所に移動させたり、パンフレットを並べたりする方々を眩しくみてしまいました。

これがそのまま市町村の魅力と言い換えることはできませんが、担当者の熱量やチームワークというのはなにをするにも不可欠です。

聞くところによると、初日終了後の懇親会は、岩手県久慈市の方が幹事を買って出たそうです。

約200名の参加があったそうで、仕切るのは大変だったと思いますが、同時に久慈市のワインなどをPRする絶好の機会になったことと思います。

 

もうひとつ気になったのは、やはりデザインは大事、ということ。

いろいろとお菓子のパッケージを見ていると、「昔からこれお馴染みだよね」というものがいくつか見受けられます。

こういうものは認知度が高いだけでなく、デザイン的にも優れていて、今見ても「オシャレだな」と思いますし、それだけで「○○といえば○○」というPR効果があります。

一方で、おそらく最近デザインされたであろうものは、「すごい!」と思うものもあれば「うーん」と感じるものもあり、なかなか難しいものだな、と思います。

特にお土産にしてもパンフレットにしても、「○○といえば○○」といった特徴や名産品にフォーカスが絞り込まれているものは、やはりインパクトがあります。

例えば静岡県の島田市は、緑茶を全面に押し出した『島田市緑茶化計画』というかわいいパンフレットがありました。

恥ずかしながら私は島田市という名前を知らなかったのですが、実は日本一の緑茶園「牧之原台地」を要するのですね。

静岡県ではおそらくいろんな市町村が「緑茶」を売りにしていると思うのですが、ここまで洗練されていると、ブランディングとしても注目したくなる事例でしたし、一気に島田市が記憶にインプットされました。

 

ここから言えることは、

冷静なマーケティングができていること

地元の方が理屈抜きの愛情をもっていること

はどちらも不可欠なのだな、ということです。

私は『冷静と情熱のあいだ』というかつて流行った小説&映画のタイトルをすぐに思い出してしまうのですが、地域の活性化にとって、冷静なマーケティングと理屈抜きの熱い情熱は、どちらも欠けてはならないものだと思います。

今回のようなシチュエーションに、とにかくなんでもいいからいっぱい持っていけ!と臨む熱量も大事だし、 自分たちの町のどの魅力をどんな方法で伝えるか、客観的に見極めてデザインに反映できる冷静さも大事です。

いち住民であれば、ただひたすらに愛を叫ぶのも、シニカルに評論だけをするのも自由ですが 行政の立場では、その両方が常に求められるというのが難しいところなのでしょうね。

特に地元出身者が多い行政職員の場合は後者の視点が欠けがちになることが多いのでしょうか。

ですが、強い情熱がなければ周りが何を言ってもはじまらないのも事実。

その熱意を削ぐことなく、「冷静で客観的な視点」という武器を持っていただけるように、人材マネジメント部会ではサポートしていけたらいいのだと思いました。

 

それはともかく、たくさんのお菓子を前に、参加者の皆さんはとても盛り上がっていました。

もちろん肝心のワークショップのほうも、人数が多いことを生かして、近い業務を担当する人たち同士で交流する時間を設けるなど、充実した内容でした。

 

第4回研究会以降は、さらに本格的に自身の地域の抱える問題に対して向き合っていくことになります。

またレポートしてきたいと思います。

 

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