2019年度人材マネジメント部会 第2回研究会【番外編】

(担当:伊藤文章:五十嵐)

引き続き、Co-Labの五十嵐です。

人材マネジメント部会の第2回では、部会が大切にしている『学習サイクル』についても触れました。

これは、Co-Labとしても重視している考え方なので、この場でご紹介させていただきます。

この学習サイクルは、心理学者のDavid Kolbが1984年に著書『経験学習:学習と発達の原点としての経験(Experiential learning:experience as the source of learning and development)』 のなかで発表した理論で、人は、それぞれの学習スタイルの違いを理解することによって、より効果的にチームワークに従ずることができ、仕事場や過程でより効果的にコミュニケートすることができる、と提唱したものです。

Kolbによれば、人は「遺伝的要素、過去の経験、現在置かれている状況から、ほとんどの人はある特徴をもった学習スタイルを身につけるようになる」といいます。

まず、はじめてのことに挑戦する時に、左右の軸(ひとまずやってみる実践型か、じっくり見てから観察型か)はどちらか、そして上下の軸(感覚的につかんでからはじめるか、理論を組み立ててからはじめるか)はどちらか、によって4分類にわかれます。

すると、それぞれの傾向の組み合わせによって、4つのタイプにわかれます。

  • タイプ1:収束型(converging style)
    主に抽象的概念、及び能動的実験により学ぶ傾向にある。問題解決、意思決定、アイデアの実践に優れ、感情表現は少なく、対人的問題よりも技術的問題に取り組むことを好む。
  • タイプ2:発散型(diverging style)
    具体的経験と熟考的観察から学ぶ傾向にあり、想像力旺盛で、価値や意義について考えることが多い。状況を様々な角度から見、行動よりも観察により適応する。人との関わりを好み、感情を重視する。
  • タイプ3:同化型(assimilating style)
    抽象的概念と熟考的観察を好み、帰納的に考え、理論的モデルを構築する傾向にある。人より抽象概念や理論に興味があり、実践的よりも理論的な考えを重視する。
  • タイプ4:適応型(accommodating style)
    具体的経験と能動的実験により学ぶ傾向にあり、計画を実行したり、新しいことに着手することが好きである。環境に対する適応力が強く、直感的な試行錯誤によって問題解決をする場合が多い。

これらの傾向は、だいたい4等分に分かれると言われていて、この日の部会でも、参加者はだいたいきれいに4等分に割れました。

これらはあくまでも優劣ではなく、それぞれの学習の仕方の好みや傾向をあらわすものですが、より高度で専門的な段階に進むほど、ひとつの学習スタイルではなく、2つ以上、また4つ全てを活用して学習していくことが必要になると言われています。

そのため、当部会でも、お互いの学習スタイルを知り、それをうまく活用しつつも、自分が慣れない学習スタイルも取り入れることで、より高度なステップへ成長することを望んでいます。

その時のおすすめの順序がこちら。

まず、実践し感覚的に感じてみる【具体的体験】、次にそれを振り返ってみる【内省的観察】、そしてそこから理論を導きだす【抽象的概念化】、最後に理論を元に計画的に実践してみる【能動的実験】というステップとなります。

 

ちなみに…

私は「観察型&思考型」の「理論家」タイプ。

たしかに、雑多な情報のなかから理論を導きだすのはわりと好きですし得意な自覚がありますが、「とりあえずやってみる」がとても苦手。

考えて観察して考えて…を繰り返しているうちに、結局なにもしなかった!ということがよくあります(笑)

そんな私だったら、導き出した理論に基づいて、次のステップである「能動的計画」に踏み出してみることです。

計画を踏まえていれば「とりあえずやってみる」こともできるかもしれませんし、その体験が新たな発見を生む可能性もあります。

そんなふうにサイクルが回るようになれば理想的ですが、ただし、この部会の取り組みは自治体ごとのチームワークです。

1チームあたり2〜3名それぞれの得意な作業を確認し合い、補完し合い、チームとしてこの学習プロセスを回すことができれば、個人で頑張るよりもさらにハイレベルな成果をあげることもできるのだと思います。

来年3月の最終回までにどんな成長があるのか、参加される方々を少し羨ましく思えてきました...。

第3回もまたレポートできれば、と思います。

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